ドル円FX敗残兵の戦後

ドル円で借金を作った人のその後の人生を追います

返済状況

私の人生を大きく変えたあの日から3ヶ月が経った。


私の生活は大きく変わり、気楽なアパート生活から実家に戻り学生の時のように暮らしている。

かなり長い間一人暮らしをしていたが、こうして実家で暮らしていると一人暮らしをしていた時間が夢だったのではないかという錯覚に陥る。


せっかく実家に戻ってきたので、以前の服や子供の時のおもちゃ、溜め込んだ本などの整理をしつつ、もうやらないであろうバイクレースのグッズなども処分し、身軽になりかけである。


たくさん持っていたバイクも通勤に使う1台だけとなった。

かなり寂しいものであるが、バイトもあるため以前のままなら整備が追いつかなかったであろう。

そもそも走るためのお金もないのである。


休日はバイトに勤しむようになった。

体力的には疲れるが、普段の仕事は屋内のため、屋外をバイクで走り回りお客さんの笑顔を見るのは悪くないものである。


それでも、ふとした時自分は何をしているんだろうと思うことがある。


結婚などを考えていて人生の中ではかなり重要な1年だったのではないだろうか。


それをあっさり壊してしまったのである。


それでも家族や彼女、友人らは優しく、私が大損したことを知ってる友人はお金のかかる遊びには誘わずリーズナブルな遊びに誘ってくれるし、彼女は気軽に家に来ていいよと言ってくれる。

家族は言わずもがなで様々なサポートをしてくれている。

金の切れ目が縁の切れ目というが、私の場合は周りに恵まれていたなと思う。


借金のほうは、最終的に480万程度に膨れ上がったが、バイクを売ったりボーナスや給料、バイト代を注ぎ込み290万程度まで返せている。

毎月20万を返してもここから15ヶ月かかる。

利息があるものの、この間2回のボーナスがあるであろうからもう少し早く返せるだろうか。


ただこれも5月の連休でしてしまった違反により免取りにならなければの話である。


免取りになれば会社は解雇になるであろう。

バイトも続けられなくなる。


そうなればもう新しく一から、、、と言うよりもマイナスから這い上がる気力はない。


そもそも3月に捨てた命である。

少し生きながらえたのを幸運と思おう。


ドル円は一時137円に迫った。

あれから大した押し目もなくこの短時間でさらに17円あげたのは恐るべきものである。

本格的にこの国は終わりに向かっているのだろう。

共に戦っていたドル円戦士たちはどうしているだろうか。

私のようになっていないことを祈るばかりである。


残り約300万、とりあえず今はコツコツ返していこう。


ちなみに行政処分の書類はまだこない。