ボーナス!
6月はボーナスが支給される楽しいはずの月である。
思えば入社一年目のボーナスは本当に楽しみで、支給日までを指折り数えた。
支給日に全額おろして当時ものすごく欲しかったCBR600RRを見に行った。
現金ですぐ買うからと持ってる金額まで負けてもらって天にも登る気持ちで帰ったんだっけなぁ。
あの頃は本当に良かった。
仕事もプライベートも充実して、毎日キラキラで希望に溢れてた気がする。
それから数年しか経ってないのに対照的だなと思う。
おそらく人生のどん底なんじゃ無いかと思う日々だ。
増える利子、未だ届かぬ行政処分の出頭命令、、、利子はともかく出頭命令は私にとって死刑宣告なのである。
今なら死刑囚や捕虜の気持ちがよくわかる。
自分の命が他人に握られているのである。
少し話が脱線した。
社会人も数年になるとボーナスが出ても何に使うかみたいな話はあまり持ち上がらなくなる。
少し寂しい気もするが、今の私には都合がいい。
ボーナスはもちろん全額返済に当てた。
当日に。
少しでも利子を少なくするためである。
そのおかげで一社からの借金は全て返済した。
少し気持ちが軽くなった。
こうやって少しずつ確実に返して、いつか貯金ができるようになったらと願う日々である。
それもこれも行政処分次第である。
刑事処分までの色々1
速度超過したのは5月頭だった。
おそらく連休中の取り締まりで、ワクワク浮かれ人達を一喝することが目的の一つなのだろうが(完全に勝手な憶測です)、あろうことか仕事へ向かうため急いでいた私が見事サイン会場へ誘われたのである。
当時は相当失意していたためか、状況が整理できていなかった。
冷静になった今、参考として遺す。
まず旗で会場へ誘われた後、探知機から出てきた紙を見せられる。
そこには日時と速度が記入されており、それに間違いがないか確認される。
話しながら特別シートであるパイプ椅子に案内され、そこで待つ女性警官と対面に座る。
これから行われるのはどんなお店でも受けることができない過激で一方的なSMプレーなのである。
免許証の提示を促され、氏名や住所に間違いがないか確認された後、簡単な取調べをうける。
制限速度は知っていたか。
なんのために速度違反をしたのか。
素直にみとめるのか。
反省しているのか。 などなど聞かれるので答えていく。
速度違反については急いでいたこと、さらには借金がありバイトを始め、連続勤務していたことから寝坊してしまい違反に至ったことなどを正直に話した。
途中泣きそうになりながら話した。
右側で話を聞いていた若い警官は親身に聞いてくれていたが、向かいに座っている女性警官は淡々としたものである。私にはまだ早いプレイ内容であった。
罰金も借金する必要があり、また免取りになれば職も失う。
もう死ぬしかないかもしれないと話すと、なんとかなると言うのである。
なんとかなるのであろうか、なんとかしてほしい。いや、自分に全ての責任があるのだから自分で尻を拭うしかないのである。
30分ほど呑気な日和の下で取調べを受けて、最後に免許証を没収された。
代わりにピンク色の可愛い紙を渡され、これが免許証の代わりになるから持っておけと言われた。
名刺にしてはあまりにもペラペラな紙であるがその中身はズッシリ重い。人の命が落とされるかも知れないほど。
ただまだしばらく運転はできるようである。
一安心。
そして、3週間後の指定された日に出頭しろといわれた。
体調が悪ければ電話して日を改めることも可能であるので無理しないでと言ってもらった。
やさしい。
願わくばこの日までに命を落としたいものであると思った。
かくして私は特設会場から開放されたのである。
自転車の少年が私と私のバイク、警官と白バイを交互に見ていたのが印象的であった。
少年の目にはどのように写っていたのであろうか。
制限速度すら出す気になれない気分の中バイト先へ向かった。
バイト先は始業前に免許チェックがあるが、ここで先程女性警官から手渡されたペラペラでピンクの可愛くも非常にアグレッシブな紙を見せるのである。
店長も軽くパニックになっていたため、この紙がしばらく免許証の代わりになり、今日も運転はできることを伝えた。
期間は1ヶ月とすこしの余裕があった。
ちなみにであるが、バイト先で意外にも私が赤キップを切られたことを知る人はおらず、無駄に吹聴しないいい職場であると感じたと共に大変申し訳ない気持ちになったのは少し経ってのことである。
そして指定された日、交通執行課に赴くのである。
死刑場に向かう足取りで、、、
返済だらけの月末
前回の更新からだいぶ日が経ってしまった。
この半月は本職の仕事がこれまでで最もレベルで忙しく、その上土日はバイトをしておりブログの更新はおろか、趣味やテレビの視聴すらままならない状況であった。
まさに貧乏暇なしである。こんなに強く体感するとは思っても見なかった。
借金があり、その上職も失うかもしれないこの状況で、理不尽に怒られたりすると非常に死にたくなる。
詳しくは話せないものの、期日までにチームで行うことについて、私は事前に仕上げまで終わっていたのに、他の人が期日に近づくにつれ様々な変更をおこない私が終わらせた仕事へも影響を出してくるのである。
それだけならまだしも、変更に対応するため頑張っていたところ、なぜまだ終わってないのかとチームリーダーに怒られるのである。
あまりにも理不尽であり、普段なら言い分を主張するのであるが、慢性的にメンタルが弱ってるためか言い返す気も起きなかった。
人は追い込まれると無駄なことはしないようになるのだなと、他人事のように思った。
少し愚痴っぽくなってしまった。
さて、月末は返済日である。
あちこちから借りてしまったお金をわずかに返すのであるが、この僅かなお金が非常に厳しい。
家賃は無くなったため、本職の基本給は基本的に全て返済に回すのであるが、今月はまだクレジットカードの分割分があるため、すべてこちらの返済に充てる。
それでも不足するためバイト分のお金を入れる。バイトは4月分のお給料が入っており
少ない日数ではあったものの時給が良かったことと長い時間働いたため6万円程度であった。
大変ありがたい。
最低限返済するお金が25日、27日、28日、1日と続くのであるが、一部は払い切れないため一部はさらに借入を行った。
まさに自転車操業である。
幸い、バイクをさらに2台売却し、その時のお金をすぐに返済に充てたため、借入については問題なく行えた。
このお話はまた後日、、、
売却したお金を残しておけばいいのであるが、その間にも利息は増えていくためこまめに返し、必要があれば借りるというようにした。
返済もネットで簡単に出来るため、移動時間などに行えばいいのである。
ただ借りるのも非常に簡単であるため、パチンコなどのギャンブルに依存してしまった人は大変だと思った。よくできている。
私もこの簡単な借入には頼らないという強い意志を持っていく必要があると感じた。
バイトは非常に楽しい。
自分の時間はなくなり趣味は出来なくなってしまったものの、ほとんどがバイクに乗っていること、お客さんが非常に優しい方が多いことなどがあり、趣味といっても過言ではないかもしれない。
これでお金を貰えるのは素晴らしい。
ただ最近は暑い日が多くなってきたため、階段しかないアパートや場所がわからない際に歩きまわるのが辛いところである。
ただしこのバイトも免許の処分が下るまでである。
この間に、免停や免取りについて様々に調べたため備忘録として次回にまとめたいと思う。
皆さんも速度超過などの交通違反にはくれぐれも注意してほしい。
最後かもしれない旅行
週末彼女と温泉に行った。
敗残する前から行こうと言っていた温泉旅行だった。
グルメを楽しんだり、お花が綺麗な公園に寄ったりしながら温泉宿までのドライブは本当にたのしかった。
温泉や夜のご飯も堪能し、他愛もない会話で夜更かしして、もう一回お風呂に入った。
出来るだけいつもと同じように振る舞ったつもりだった。
実際一緒に居ると色んなことを忘れて楽しめた。
私は借金のことは何も言っていないが、今回の旅はいつも以上にお金を出してくれたように思う。
彼女なりに何か感じ取ったのだろうか。
それとも単に普段多めに出してる私へのお返しだったのだろうか。
そしてほんとにちょっとした気遣い、例えば缶コーヒーを買ってくれたり、運転中自分も眠いのに頑張って話しかけたりしてくれるのが愛おしく感じた。
そんなことを思い出して、夜、1人残された少し肌寒い夜の露天風呂でちょっとだけ泣いた。
以前含み損を抱えていた時に、このマイナスポジションがなくなったら結婚を切り出そうと考えていた相手だ。
悲しませるのは心苦しい。
死ぬことになったら嫌われなければならないだろう。
帰り道で次は海に行こうと提案された。
断りきれず予定をたててしまった。
もしかしたら私はその日にたどり着けないかもしれないのに。
帰宅後、長距離ドライブで疲れていたのに、助手席で楽しそうに観光名所を調べる彼女を思い出して中々寝付けなかった。
なんとか生きたい。
やれることはやってみようと思う。
速度違反をした話
バイトに向かう時だった。
連休前は本職が忙しく、連休になると一日中バイトで疲れていたのだろう。
連休最終日に寝坊をしてしまった。
急げば間に合うと思ったので用意もそこそこにバイクに飛び乗ってバイト先に向かった。
大通りなのに車通りも人通りもそんなにない場所だった。
手前に3つ、少し離れて1つ信号があり、手間3つの歩行者用信号が少し間を置いて順に点滅に変わったので速度を上げた。
この分なら離れた信号もパスできそうである。
そうすればしばらく信号はない。
なんとか渡り切りたい。
そんな心理状態だった。
手前の信号をパスしたとき左から人が飛び出してきた。
驚いて速度を緩めると、後から旗を持った警官がでてきた。
そこでようやく事態を理解した。
いわゆるねずみとりだ。
スピード出過ぎだよと一言目。
そのまま誘導されサイン会場へ。
速度はだいぶ出ていたようで52km/hオーバーだった。
1発免停どころの騒ぎではない。
12点の加点だ。
急いでいたのか聞かれた。
急いでいたと答えた。
しかしそれで何かが変わるわけではない。
まして見逃してもらえるわけもない。
なんの意味もない会話なのである。
バイト先に電話すると、たまたま忙しくなかったようで、安全運転でおいでと言ってくれた。
人生とは面白いものである。
一度転落すると坂道を転がるように次々と転落していくようである。
バイトも本職も運転が絡む。
前回の右折の時と合わせて14点である。
これは面取りでもおかしくない点数になる。
面取になると本職はクビが見えてくるしバイトも出来なくなる。
すると借金も返せなくなる。
違反金も借金することになる。
面取になったら文字通り首を吊るしかないだろう。
悪いのは自分である。
借金をつくったのも、バイト先を選んだのも、バイク通勤にしたのも、寝坊したのも、速度を出したのも全て自分の選択である。
それは理解するが、こうもなにもかもうまくいかなくなると面白い。
世界に死ねと言われているような気持ちになる。
処分が決まるのはしばらく後なので、それまでは生きようと思う。
が、死んでもいいように、どこか時間をみつけて私しか出来ない事や知らない仕事内容は引き継ぎ資料をつくっておこう。
来月以降の予定も立てるのは控えよう。
面取りになったら気分が変わらないうちにその足で死のうとおもう。
死ぬのは別にいいのだが、残す家族や彼女、友人や仕事仲間のことを思うと申し訳なさで泣けてくる。
こんな私でもそれぞれに好いてくれて期待してくれていたのに答えられないのである。
本当にごめんなさい。
バイトの話しと交通違反
世間は大型連休が始まり少し浮かれているように見える。
私は連休中はバイトだ。
朝から晩までなので更新がなかなか出来ず、複数日に分けて書くのが精一杯である。
いずれにしてもカードローンは利息が高いので少しでも早くお金を返さなければならない。
採用をもらってから何度目かのバイト。
だいぶ慣れてきて、ルーチン化することができ始めたかなというところ。
配達も普通に早いレベルらしく、素直に褒めてくれるので嬉しい限りである。
早く一人前になり戦力としてみんなの力になりたい。
バイクに乗るのも楽しいし、普段お客さんとお話しする機会がないので、こういう機会に直接やり取りできるのは貴重だ。
お客さんの多くは優しい方が多く、ごくろくさまとお声かけ頂いたり、私を学生だと思っているのかお釣りをお小遣いとしてくれたり、お釣りと一緒にお菓子を渡してくれる方や、雨の日には温かい缶コーヒーをくれた方もいらした。
人の温かさに直接触れることができると嬉しくなるし、すこし目頭にくるものもある。
そんなお客様達に少しでも早くお届けするのが私の仕事である。
しかし、お客様達とは対照的に取り締まりは無常である。
配達中違反を取られてしまった。
私の不注意もあったのだが非常に分かりにくい時間指定の右折禁止である。
大きな交差点の先に丁字路、その先にまた交差点というシチュエーションで、その標識は丁字路の際どいところ直前にあった。
道路の規模からして交差点かなと思って曲がった先にいたのは何名もの警官達と路肩に止まる数台の車とバイク。
あーーーやった。とすぐに察した。
しかし配達があったため、事情を手短に話し、免許証を渡して走ってお届けした。
帰ってくると車から出てきたお兄さんに、分かりにくいのではないかと声をかけられ、共に抗議したもののあっという間に切符を切られた。
2点の5000円の罰金である。
これで午前中はただ働きだ。
貧乏暇なしとはよく言ったもので、働いても働いても穴の空いたバケツに水を入れるようにお金は流れていく。
人々の優しさとお上の無常を見にしみて感じた連休前半であった。
支払日
27日、今日がクレジットカードの支払い日だ。
クレカ上限まで入金した代償を一旦清算する日である。
私の手元に残っていたのは近年のキャッシュレス決済普及とそれに追従できない人達のひずみにより財布に溜まっていく幾ばくかの現金とバイクを売った時のお金がある程度だ。
そして月末はクレカの支払いだけでなく家賃、投資マンションの入居者がいないことによる出費、生活費もろもろも引き落とされる。
結論から言うと318万円を借入した。
とんでもない額である。
あちこちから借り入れ集めた。
これが正しい手法か分からない。
が、まずはなんとかお金をつくることができたのでここに残しておこうと思う。
全てを失った日から今日までを逆算し、ローン申し込みを銀行などへ行った。
まず行ったのはフリーローンだ。
フリーローンは無担保でお金を借入する方法らしく、例えば労金や銀行などで申し込みができる。
千葉銀さんの仮審査をしてみたところ100万円なら審査が通りそうだったので申請してみた。
免許証や保険証、源泉徴収票が必要なので用意しておくといいだろう。
https://www.chibabank.co.jp/kojin/loan/free/tenSeconds/
3営業日で返事をもらったが落ちてしまった。
落ちることがあるとは思わなかったため、労金、きらぼし銀行にも審査をしてみたがこちらも落ちた。
どうやらフリーローンでの借入は難しそうであった。
そこで次にカードローンの申し込みを行った。
フリーローンとの違いは審査が通りやすく借入も迅速、ただし金利が少し高くなるなどである。
多くの場合返済も簡単で、スマホやコンビニなどのATMでできるらしい。
そこで口座を持っている銀行4社に申し込みを行った。
この時点で4月に入っていたため、カードローン比較サイトを使って追加で3社にも申し込みをした。
また用心のためクレジットカードの借入申し込みも行った。
各社によって希望額を提示する場合と、会社から限度額を提示してくる場合があった。
希望額を出す場合は50万円とした。
銀行は2社が100万円、1社が50万円、もう1社が30万円を限度額とし借入できるとのことであった。
概ね当日から2日程度で審査結果が分かり、借入時は口座に振り込まれると言うものであった。
ネットバンキングの設定をしておけばすぐに入金が確認できる。
カードローン会社は1社が審査落ち、1社が10万円、1社が90万円の限度額となった。
こちらは数時間から1日で審査結果がわかった。
借入しなければお金を払うことは無いため早めに申し込みしておくのが良さそうである。
いや、利用する機会がないほうがいいだろうか。
これでとりあえず引き落とし金額には到達した。
あとは金利や利息無料期間を考えて借り入れを行った。
6月になればボーナスが入り一気に借金を減らせるし毎月10万円からのお金を返済できるはずである。
何も購入していないのにものすごい額の借金を背負ったのだ。
これまで動かしたことがないような金額を右から左へ、ATMからATMへ飛ばすのである。
時には自分で運ぶ。
財布が閉じない厚みのお金を引き出し入金しにいく。
やはり物質として目の前で触るとその重さがわかる。
キャッシュレス決済が普及している昨今で麻痺していた感覚に吐きそうになる。
いや、実際吐いた。
あの日とはまた違う感覚であった。
このお金があればどれだけのことができただろう。
どんなものを買えただろう。
両親たちが私にかけてくれたお金はどれほどだったろう、その何割を溶かしたのだろうか。
端的に言えば挫けそうである。
死ぬのはいつでもできるだろうからまずは目の前の数字を減らすことに尽力してみようと思う。
3180000、この数字をいかに早く0に出来るか。それとも利息が膨らんでいき死ぬことになるのだろうか。
もし読者の方がいればともに答え合わせができれば幸いである。